ポルトガルワインと輸入食材　メルカード・ポルトガル

[2017.6.28]

こんにちは、ちえこです。今日もこのコラムをお読みいただきありがとうございます。

梅雨の季節、今年は雨が少ないと言われていますが、メルカード・ポルトガルのある鎌倉の道々にもアジサイが色づき、観光に訪れる人々の散策を楽しませています。

湿気がこもるジメジメ雨とは打って変わって、太陽が勢いついたカラッと天気の6月の最終週末、メルカード・ポルトガルのファミリー・セールが3日間行われ、連日たくさんのお客様が訪れてくださいました。

蝉の声こそ聞こえませんでしたが、太陽が照り付ける真夏のような気候には、やはりヴィーニョ・ヴェルデが人気でした。

ファミリー・セールでは試飲もできるので、いつも飲んでいるワインや、今まで飲んだことなかったワインの飲み比べをすることもできるので、「あ、このワインって、こういう味わいだったのね。」と、新たな発見をされるお客様も多くいらっしゃいました。

ファミリー・セール中の印象深い一幕に、ぶどう品種アルヴァリーニョを用いたヴィーニョ・ヴェルデ、カーザ・ド・カピタン・モール・アルヴァリーニョ・レゼルヴァ　2015を試飲したお客様の表情が、ワインを口にしてすぐに、ぱあっと花が咲くように「美味しい」と言って華やいだことが印象的でした。

ブドウの出来がよかった年だけにつくられる限定品。ラベル下部にある写真のような小石がごろごろする石灰花崗岩土壌で、年間の気温は雪や霜被害を受けない寒い冬と夏は40℃にもなり差が激しく、また大陸性と海洋性の気候を持った、ブドウにとって過酷な土地で育ちます。

外観は、若干緑がかった淡い麦わら色。グラスをまわすとワインが側面を伝って細やかにゆっくりと落ちてきます。

グラスに注いでいるそばから、あたりに放つ黄桃、杏のような芳香が感じられます。鼻を近づけると、むっちりとした厚みのある豊かな香りの一方で、レモンやスターフルーツのような爽やかでキリッとした、酸みを持つフルーツの要素も感じられ、香りだけで口が潤うようです。レモングラスのようなグリーンとフレッシュ感もあり、早く飲みたい、と思わせます。

口にするときゅっとした酸が舌に感じられ、それは熟したレモンのよう。酸の余韻が長く、飲み干した後から上あごから、舌の奥から、じんわり果実みと芳香が感じられます。余韻がまんべんなく口に広がりフレッシュさで満たされ爽やかさが印象的。高いレベルの酸を感じますが、熟したフルーツが持つ深みのあるコクとのバランスがよく、2杯目、3杯目と続くと蜂蜜のようなコクと、サクランボの種に近い実の果肉が持つ淡い甘さ、酸味、ほんのりとした苦味が三位一体となって心地よさを与えてくれるワインです。

女性審査員だけで構成された国際的ワインコンクールでは、ダブルゴールドを受賞。

フレッシュな酸味と余韻長いコクを持つ、日本の気候、料理にもマリアージュして楽しみたいワイン、ぜひお試しください。