コルク生産、世界一!
[2018.10.11]
日本ではこれまであまり注目されていませんでしたが、実はポルトガルって知れば知るほど面白い国なのです。いくつか世界初だったり世界一だったり、の物や事があります。
そこで問題ですが、ポルトガルが誇る自然から採れる世界一、皆さん何かご存知ですか。
それがこちら!

たくさんの種類がありますね。
コルクと言えば、ワインの栓を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。美味しいワインを多く生産しているポルトガル。最近はスクリューキャップの製品も増えていますが、それでもまだコルク栓を使っている商品が大半です。ワインをしっかり守っているコルク、これがポルトガルの世界一な製品なのです。
なんと全世界の生産量の約52%(約31万トン)がポルトガルで作られています。そしてコルクが採れるコルク樫は、世界の25%以上がポルトガルに存在するのです。その規模、2,150,000ヘクタールとか。すごい数字で全く想像がつきませんが、ポルトガルの地域の中でも大きなエリア、アレンテージョ地方にはこのコルク樫がとにかくたくさんあります。高速道路を走ると右も左もコルク樫!と言っても過言ではありません。
コルク樫は、ポルトガルやスペインの気候が最も適していると言われています。十分な雨量や湿気がありながら、温暖で夏は乾燥していて、日照時間も長く、土壌も良い、と理想的な条件のようです。コルクの大半がアレンテージョやアルガルヴェで採られるのですが、加工する工場は北部にも多くあります。有名な会社には、AmorimやJps Cork Groupがあります。Amorimの工場にお邪魔したことがあるのですが、広い敷地内には工場や倉庫の他にショールームもあり、コルク栓の他にも多くの商品を開発されていてとても面白かったです。宇宙航空機の一部にも使用されているらしいですよ。

ショールームにはコルク栓が出来るまでの説明も。
コルクガシと呼ばれる木の樹皮を丁寧にはがし、加工した天然素材です。普通の木材より腐りにくく、持ちが良いため、ワインの栓として使われているのも納得ですね。断熱に優れているので、鍋敷きなどにも使われています。様々な素材に比べると軽いのも優れた点です。
そんなコルクですが、樹皮が採れるようになるのは樹齢30年頃からです。例えば、20歳の若者がコルク樫を植えたとしても、実際にコルクが採れるようになるのは子供の世代です。さらに、同じ木からは9年に1度しか採らないように管理されています。決して、毎年同じ木からコルクが収穫できるわけではないのです。木には数字が書かれてあり、例えば8であれば2018年に採取したと意味し次に採れるのは2027年以降になります。コルク樫の寿命は長いものだと200年あり、伐採せず原料が得られることから自然に優しいエコ製品としても最近注目を浴びています。

コルク樫。奥に見える木は、樹皮をはがしたばかりなのでまだオレンジ色です。

1つあると便利なシンプルなショルダーバッグ

お土産屋さんにはたくさんのコルクグッズが並んでいます。

眼鏡ケースやコースターなど。
エコで付加価値の高いバッグやアクセサリー、インテリアグッズなど是非大切に使っていきたいアイテムです。
それでは、また次回!
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: http://www.shop.filigranacomamor.com/
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com
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