第45回 ポルトガルのおやつタイム、ランシェ

ポルトガルのおやつタイム、ランシェ

2017.7.27

ポルトガルの町を歩いていると、至る所にカフェがあります。

大都市でも小さい村でも、カフェのショーケースにはポルトガルらしいお菓子がずらーっと並んでいます。

どれにするか、いつも店頭で迷ってしまいます。

どれにするか、いつも店頭で迷ってしまいます。

さて、このお菓子、ポルトガル人はいつ食べているのでしょう。

 

私は朝ごはんに食パンと甘いパンをよく食べます。

ポルトガルでもトーストにジャムを塗って食べたり、エッグタルトを食べたりしています。

 

でも、そんな様子を見たポルトガル人からは「朝から甘いもの、よく食べられるね」と言われます。最初は「え?こんなに甘いお菓子がいっぱいあるのに朝には食べないの?」と思いました。

 

以前、こちらのコラムでもご紹介しましたが、ポルトガルでは朝ごはんはあまり重要視されていないようです。「小さいランチ(Pequeno-almoço)」と呼ばれるように、一般的にはトーストにバターを塗って食べたり、ガラォンと呼ばれるカフェラテを飲んだり、とてもシンプルなのです。

 

ポルトガルの食事時間はこんな感じになっています。

 

*8:00/8:30 朝食 (ペケーノ・アルモッソPequeno-almoço)

*11:00 午前中おやつ(ランシェ・ダ・マニャLanche da manhã)

*13:00/14:00昼食(アルモッソAlmoço)

*17:00/18:00 午後のおやつ(ランシェ・デ・タルデLanche de tarde)

*20:00/21:00 夕食(ジャンタールJantar)週末は21:00以降になることも。

 

1日5食になっていますね。

そう、「ランシェ」と呼ばれるおやつタイムが、大人でも習慣的にあるのです。

 

まず、午前中のランシェ。

実はここでエッグタルトやお米のマフィンなど甘い食べ物を食べます。勤務先の近くのカフェや、学校内のカフェなど、多くの人がカフェまで行って食べます。もちろんパンにチーズやハムを挟んで食べている人もいますよ。

お米のマフィン

お米のマフィン

神様のパンと呼ばれる甘めのパン(パォン・デ・デウシュPão de Deus)これにチーズやハムを挟むこともあります。

神様のパンと呼ばれる甘めのパン(パォン・デ・デウシュPão de Deus)これにチーズやハムを挟むこともあります。

昼食が13時からの場合が多いので、朝食が少ないとやっぱりお腹が空いてくるものです。ここで10分~15分くらいの午前中の休憩として、カフェで会話を楽しみます。

 

さて、2回目のランシェは夕方です。

これは家庭やその人のスケジュールによって異なりますが、だいたい17時~18時頃が普通かなと思います。ポルトガル人の昼食は、13時から15時くらいになることもあるので、日本のおやつ時間よりは遅くなるのです。

この時間にもエッグタルトをはじめとする伝統的なスイーツは人気です。カフェで食べる人もいますが、スーパーで買って家で食べる人も多いです。

ポルトガル菓子と言えばエッグタルト(パステル・デ・ナタ)

ポルトガル菓子と言えばエッグタルト(パステル・デ・ナタ)

ポルトガルのミルフィーユ(ミルフォーリャス)

ポルトガルのミルフィーユ(ミルフォーリャス)

スーパーでは、2~3個入って売られています。1~3ユーロくらいです。

スーパーでは、2~3個入って売られています。1~3ユーロくらいです。

甘いお菓子には濃いエスプレッソを合わせます。

甘いお菓子には濃いエスプレッソを合わせます。

この午後のおやつタイムには、甘いものだけではなくサルガード(salgado)と呼ばれる揚げ物スナックもよく食べられます。一言に揚げ物といっても、たくさんの種類があります。見た目が似ているので、お店の人に聞かないと中身が想像つかないものも。

行事がある日は家庭でもたくさん揚げられるサルガード。定番おやつ・おつまみです。

行事がある日は家庭でもたくさん揚げられるサルガード。定番おやつ・おつまみです。

こちらはプレミアムな干しダラコロッケです。

こちらはプレミアムな干しダラコロッケです。

クロワッサンも定番おやつです。

クロワッサンも定番おやつです。

このランシェを楽しみながら夕食を作り始め、そのまま夕食の時間になることあります。夕方におやつを食べるので、夕食はわりとシンプルになる家庭も多いです。例えば、パン、スープ、パスタやサラダなどで済ませることも。ただ、特別な日や外食する場合は、夕食もフルコースになります。

 

夏は21時ごろまで明るいポルトガル。食事の時間は日照時間に関係していそうですね。

大人も楽しめるお菓子タイム。これがポルトガルならではのお菓子が愛され続けている理由かもしれません。

 

では、また次回!

バックナンバー

RSS

  • 第82回 ポルト周辺!海の見えるカフェ・レストラン

    今日は私のお気に入りの、ポルト周辺で海の見えるカフェやレストランをご紹介したいと思います。

  • 第81回 最近増えています!ポルトガル発ブランド

    ヨーロッパの中で手先が器用なことで知られているポルトガル。
    これまで、フランスやイギリスなど、多くの有名ブランドの商品づくりを支えてきました。

  • 第80回 地元のお客さんに大人気!アヴェイロ郊外で開催される干しダラ祭り

    ポルトガルのソウルフード、干しダラ。現地ではバカリャウ(Bacalhau)と呼ばれ、とても愛されている食べ物です。

  • 第79回 王妃シリーズ①ポルトガルに大きな影響を与えたイギリス出身の王妃

    陰で王室を支え、時には歴史を動かした、強く生きた女性たちを紹介していきたいと思います。

  • 第78回 クリスマス飾り、プレゼピオ。

    ポルトガルの12月と言えば、もちろんクリスマス。

  • 第77回 ポルトガルの運命を決めた、アルジュバロータの戦い

    今日は、ポルトガルの歴史の中で正に『その時歴史は動いた』と言える出来事を紹介したいと思います。

  • 第76回 建物そのものが美しい!リスボンでお勧めのアズレージョ美術館

    今日も前回に引き続き、私がとても気に入っている美術館をご紹介します。

  • 第75回 気分はシンデレラ!必見の馬車博物館

    ポルトガルの豪華な国立馬車博物館をご紹介します。

  • 第74回 コルク生産、世界一!

    ポルトガルはコルクの生産量が世界一なのです!

著者プロフィール

19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。

現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。

Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com

ポルトガルワイン検定

※外部サイトです

食品

ポルトガルの食品
その他の食品

ワイン

ピックアップワイン
ワインセット
ポルトガル種類別
ポルトガル産地別
その他ワイン

雑貨

ポルトガルのお土産
キッチン雑貨

ギフト

オリーブオイルギフト

お支払方法

  • クレジットカード決済:VISA、MASTER、DINERS、JCB、AMEX、DISCOVERがご利用いただけます。
    • visa
    • MasterCard
    • DINERS
    • JCB
    • AMEX
    • DISCOVER
  • 代金引換:手数料220円(商品合計5,400円以上で無料)
  • 銀行振込:手数料お客様負担(ジャパンネット銀行)
    • 2回目までは前払い、3回目以降は後払い
    • 高額のご利用は、先払いとなります

配送について

  • 全国一律 700円(商品合計8,000円以上で送料無料
    • クール便手数料 220円
    • 沖縄県は別途540円ご負担ください。
  • 送料無料条件
    • 商品合計8,000円以上お買い上げ
    • ワインを6本以上お買い上げ
    • 送料無料商品との同封

ギフト包装について

  • ギフト箱、包装紙、リボンまたは熨斗:一包装につき216円
  • 簡易ラッピング(ギフト袋&リボン):一包装につき108円
詳細はこちら

営業日カレンダー

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

2024年6月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

 は定休日となります

ページトップ

【ポルトガルワインとオリーブオイル Mercado Portugal】
www.m-portugal.jp
株式会社メルカード・ポルトガル
〒248-0013 神奈川県鎌倉市笹目町4-6
TEL:0467-24-7975

当店では、未成年者への酒類の販売は固くお断りしております。

Copyright © 株式会社メルカード・ポルトガル all rights reserved.