第76回 建物そのものが美しい!リスボンでお勧めのアズレージョ美術館

建物そのものが美しい!リスボンでお勧めのアズレージョ美術館

[2018.11.8]

こんにちは。
今日も前回に引き続き、私がとても気に入っている美術館をご紹介します。
 
皆さんはポルトガルのタイル、「アズレージョ」をご存知ですか。以前、こちらでアズレージョについてご紹介しましたが、ポルトガルの街を彩るとても美しいタイルです。
15世紀にポルトガルへ伝わったことから、教会の外装や内装、貴族のお屋敷など歴史的建築物にも多く残っています。当時の様子を物語る装飾でもあり資料として、とても貴重なものなのです。アズレージョのことをもう少し知れば、ポルトガルの街歩きが更に楽しくなります。
 
そんな貴重なアズレージョが収蔵されている場所がリスボンにある国立アズレージョ美術館(Museu Nacional do Azulejo)です。16世紀に建設されたマドレ・デ・デウス修道院を改築した美術館ですが、建物そのものが美術品!と言っても過言ではありません。

入口には美しいブーゲンビリアがお出迎え。

アズレージョは、アラブの国からスペインに伝わり、それがポルトガルにも伝わったと言われています。こちらの美術館では、古い時代のアズレージョから見ていくことができるので、どのように発展してきたのが良く分かります。

スペインから伝わった初期の頃の製造方法

初期の頃は、型にはめ込んで色を塗る枠を作っていたようです。デザインはモザイク模様が主流でした。スペインのアルハンブラ宮殿には、このモザイク模様のタイルが多く残っています。アルハンブラ宮殿に行ったポルトガルのマヌエル1世が大変気に入って、タイルを持ち帰ったとも言われています。
 
その後、ポルトガルでは独自の技術で絵付けをするタイルが発展していきます。

様々な色を使用したアズレージョ。教会の内装に使われていたそうです。

まるで絵画の様なタイル。1枚1枚、絵付けをして焼いていたことを考えるとその技術の高さに驚くばかりです。

私が個人的に好きな青と黄色のアズレージョ

17世紀以降増えてきた青と黄色を使ったアズレージョですが、建物のメインのスペースに使われることが多かったそうです。正面玄関やメインルームへとつながる通路などに使用することで、お客さんも迷うことがなかったとか。確かに華やかなデザインが多いです。
 
18世紀以降に建設された建物には、今よく目にする青いアズレージョが使われています。青だけを使用し、濃淡をつけることで、人物や自然を描いています。宗教や歴史上の出来事を伝えるものが多く、見れば見るほど面白い資料です。

館内の礼拝堂はその良い例です。

この教会は16世紀に建設が始まり、幾度も改築されてきました。教会内の両側の壁には、ブルーが美しい見事なアズレージョが描いています。修道士がイエス様の教えを学ぶために描かれたそうです。あまりの美しさに圧倒されます。時間をかけてじっくりと鑑賞したい場所です。
 
こちらの美術館には18~19世紀の美しいアズレージョが多く飾られていますが、庶民の生活や当時の街の様子を描いた作品も残されています。特に私が興味を持ったのが7枚に描かれた一人の男性の人生です。とても貧しい家に生まれた彼は、農業で生計を立てていましたが、ある時帽子屋さんに雇ってもらうことになります。そこで頑張って働いていると、お金持ちのお嬢様と知り合います。その女性と結婚した彼は、気がつくとブルジョア階級に。その後、自身の工場を持つ経営者へと成長していくのです。男性のシンデレラストーリーですが、なぜこの作品が制作されたのかとても気になります。
 

7枚の作品に描かれた男性の人生

20世紀に入ると、一気にモダンなタイルが登場します。リスボン市内のいくつかのメトロ駅にはモダンなアズレージョが飾られていますが、それらを制作した作家たちの作品がこちらの美術館に収蔵されています。
 

ジュリオ・ポマール氏(Júlio Pomar)によるフェルナンド・ペソアを描いたアズレージョ

アズレージョが好きな人は特に楽しい美術館だと思います。回廊や庭も優しい青のアズレージョで飾られています。

どこを撮っても絵になります。

建物そのものが美しいアズレージョ美術館、いかがでしたか。
ロシオ広場などがあるリスボンの中心地からは少し離れていますが、半日くらい時間がある日にゆっくり見学することをお勧めします。

館内にあるカフェもとても素敵です。まるで絵葉書の様です。

是非、足を運んでみて下さいね。
 
国立アズレージョ美術館(Museu Nacional do Azulejo)
住所: Rua da Madre de Deus, nº 4, 1900-312 Lisboa
サイト:http://www.museudoazulejo.gov.pt/pt-PT/Default.aspx
 
それでは、また次回!
 
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著者プロフィール

19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。

現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。

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