昨年に引き続き、メルポルだけのために瓶詰してもらったエクスクルーシヴのワイン、新酒ヴィーニョ・ヴェルデNOVO(ノヴォ)2015が先週入荷しました。
日本だけのために特別なワインを生産したことで、生産者のキンタ・デ・パッソスのパウロさんが、ポルトガルの経済紙Vida Economica(2015年12月4日)に掲載されました。
入荷したのは結局12月に入ってからでしたが、可能な限り早く出荷できるように、パウロさんには本当に頑張ってもらいました。
先月のポルトガル出張では、出来立てほやほやのワインを、生まれたての赤ちゃんに例えていたほどです。
ワインを生まれたての赤ちゃんに例えるパウロさん
ノヴォ誕生のストーリーがカンタンにまとまっているので、記事を訳してみました。
2015年12月4日掲載
ポルトガルの経済紙Vida Economica 2015年12月4日掲載
キンタ・デ・パッソス日本向け限定ヴィーニョ・ヴェルデを生産
キンタ・デ・パッソスは、バルセロスにある家族経営のワイナリーで500年のワイン造りの伝統を誇る。文献によると、キンタ(ワイナリー)とカーザ・デ・パッソス(パッソス家)では、16世紀からブドウ畑を所有しており、400年以上15代にわたり守り続けられている。現在ワイナリーは、大学教員ならびにワインマーケティング・リサーチャーの顔を持つパウロ・ラモス氏が、父親と二人で経営している。
日本のインポーター Hirono Mouri氏に、日本のマーケットだけのために特別なヴィーニョ・ヴェルデを作るという話を持ち掛けられた彼らは、ワイン生産者としての新たなチャレンジと感じ、喜んで協力することを決めた。
「ボージョレー・ヌーヴォーがあるのなら、ヴィーニョ・ヴェルデのノヴォ(ヌーヴォー)もあってもいいのでは?」とパウロ氏は説く。「日本ではボージョー・ヌーヴォーの人気が非常に高い。」という事情も説明してくれた。
このプロジェクトは3年前にスタートし、昨年2014年に初めて瓶詰、日本市場にだけ出荷された。今年は「11月10日、アルコール醗酵が完全に終わる手前に、醗酵を止めた。そうすることでブドウ本来の糖分を残している」。それは「畑の花崗岩土壌がもたらしてくれるワインのピュアなアロマ、ミネラル感を保つため」だそうだ。
ワインは、フローラルな(バラの花びらのような)アロマ、凝縮したミネラル感、新鮮な果物(リンゴやトロピカルフルーツ)の味わいを楽しめる。「ナチュラルな甘さに、酸味がフレッシュさをもたらしてくれている」とパウロ氏は言う。そして今年は「ポルトガルでも、日本の食卓を意識して作られたこの特別なワインを試してほしい」ため、国内販売用に数ケース取っておいたそうだ。
(略)
以上、こんな内容が紹介されています。
今年はポルトガル国内でも一部売り出されるとのこと、反応が気になります!
バルセロスの家(お屋敷)で撮影
無事に瓶詰されほっと一息のパウロさんとヒロノ