講師は、来日中は、前日にポルトガルから57人の生産者が来日した大試飲会に出展、翌日にはメルポルのお客様とのお食事会と、連日大活躍してもらった、カルロス・メンデス・モレイラさん。
カルロスさん、と言っても、1998年以来の長い付き合いの友達(アミーゴ)なので、いつもは敬称はつけずに「カルロス」と呼んでいます。
友達なので、色んな無理に答えてくれます。。(今回も相当ハードなスケジュールにOKしてくれました。いつもありがとう!)。
カルロスは、ネゴシアンとして、コストパフォーマンスの高いワインを作りながら、自分たちでは輸出までなかなか手が回らない小規模の生産者のワインの輸出をサポートしています。
ワインスペシャリストとして、メルポルのワインのセレクトのアドバイスもしてくれています。
さて、昨年も同じくらいの時期に来日し、その時は、ヴィーニョ・ヴェルデとポートワインについてセミナーを開催しました。今回は、≪産地別飲み比べ≫というテーマにしました。
ポルトガルは国土面積が日本の4分の1という小さな国でありながら、非常にバラエティ豊かなワインが作られています。
しかしながら、近年人気の「
ヴィーニョ・ヴェルデ」と、ポルトガルワインといえばの代名詞、「
ポートワイン」以外は、特徴がつかみにくいのも事実です。
そのため、ポルトガルの主要産地を飲み比べることで産地ごとの違いの概略が掴めるように、そして、「なんかすっきりした!」と、気持ちよく教室を出て行っていただけるように、そんな目標を掲げてセミナーの内容を考えました。
実は、カルロスと私の間で重大なコミュニケーションのミスがあり、前々日まで、カルロスは2時間のセミナーを、通訳なしで英語で行うつもりでいました。
「それではわからない人もいるから、私の通訳がつくんだよ」と伝えると、そこ
から話す内容、順番を(通訳する時間分)短くし、セミナー開始直前まで資料の順番を入れ替えたり、修正したりの作業を行っていました。
地方ごとに≪気候≫、≪土壌≫、≪品種≫について簡潔に説明し、そのため結果的に表れるワインの特徴をキーワードを使って説明してくれました。
ワインとのマリアージュについては、敢えて「和食」を取り上げてくれました。
食べたことがないけどイメージで「焼き豚」や、「しゃぶしゃぶ」のつもりで選んだ画像が「寄せ鍋」だったり、できるだけわかりやすく伝えてくれようとする努力が随所に感じられました。
色々と練った甲斐があって、受講者の方には「わかりやすかった」「おもしろかった」とのお声を頂くことができました。
気を付けていたものの、時間が20分オーバーしてしまい、次回への反省点となりました。次回は10種類のワインを3時間かけて語ってもらおうかな・・・。
無事に終わってよかったです。私もカルロスも、ほっとしました。
試飲アイテムはこちらでした。
■ヴィーニョ・ヴェルデ地方
■ダン地方
■アレンテージョ地方
■ドウロ地方
■ポート