さて、これはな〜んだ?!
タイトルでわかっちゃいますよね。
そうです、ポルトガルの伝統パン焼き器 Torradeira (トハデイラと読みます) !
ステンレスで出来たシンプルな形。
輸入元いわく、これは、「25年以上も前からずっとポルトガルではヒット商品で、ポルトガルの多くの学生はこれを持って学校に行く前に朝食のパンを焼く」とのこと。
ヒロノも1993年にポルトガルに留学していましたが、こんなの見たことないぞ!と思い、ポルトガルの友人たちに、このパン焼き器を知っているか、使ったことがあるか、など、独自調査をしました。
結果:
ワインメーカーRさん(男性)談: 「ああ知ってる!これはパンだけでなく、肉を焼けるタイプもあるんだ!僕は使ったことないけどね!」
ワイン輸出担当Cさん(女性30代): 「私は実は母はポルトガル人だけど、父がフランス人で、学生時代をポルトガルで過ごしたことがないの。だから個人的には見たことがなく、まわりの人に聞いてみたわ。
すると、どうもそれほど一般的な道具ではないみたい。学生が持っていたとしても、それはお金がないから、というのではなく、カンタンにホットサンドなどの【一品】ができる便利な道具だから、ということらしいわ。」
…なるほど、実はポルトガルでもそれほど一般的ではないパン焼き器。
そこで、ポルトガル語で「トースター = torradeira 」で検索してみましたが、やはり電気タイプのトースターしか出てきませんでした。ちょっとマニアックな道具なのかもしれません。
実はこの商品、シンプルで楽しいライフスタイルを提案されている主婦でエッセイストの石黒智子さんが、2012年6月4日放送FNNスーパーニュース番組内のご本人のドキュメンタリーの中でご紹介されてます。
「パンを焼くのにガス火を使うと美味しく焼ける」。
それは、「ガスは燃えると二酸化炭素と水になる」という意外な原理が利点になっていて、パンや適度な湿度を含んでいるので、外はカリっと中はふっくら焼けるから。
カリスマ主婦も絶賛のパン焼き器!
そこで、コンロで焼いたパンと電気トースター、どっちが美味しく焼けるか、実験してみました。
使う前に30秒ほど余熱します。
取っ手の部分も熱くなりますから、やけどに要注意です!
様子を見ながら、焼けてきたらひっくり返します。
焼けたかどうかは、ずばり、こんがり焼けてきたような「におい」でわかります!
パン焼き器の丸いポツポツの部分が、黒くなります。
コンロのパンは手前、右は電気トースターで焼きました。
さて、CARMプレミアムオリーブオイルをたっぷりかけて食べ比べ!
青りんごのようなフレッシュな香りのオリーブオイルに合うのはどちらでしょう…?
コンロで焼いた方が焦げて香ばしい味が楽しめます。もちっとした感じも微かにします。
一方、電気トースターは均一に焼けた感じ。原始的に焼く醍醐味と焼きムラも美味しさの一部とすると、コンロで焼いた方が、美味しい!
では、次は、ポルトガルのカフェの定番メニュー、ハムチーズトースト(tosta mista/トシュタ・ミシュタ)に挑戦。
市販のハムとチーズを食パンにはさんで、コンロで焼きます!
いい感じ!
完成!
手前、隅が黒くなっているのが、コンロで焼いたハムチーズサンド。
コンロで焼いた方が、トースト同様、焦げた香ばしさを楽しめます。
今回のトースト食べ比べ結果は、あわただしい朝は、電気トースターの方が早いし、焦げないし、断然便利。
焼き具合を見ながら、じっくりトーストが出来る過程を楽しむのなら、コンロの方が楽しい、という当然過ぎる結果に終わりました。
でも、「におい」と「勘」だけを頼りに、じっくりパンを焼くこのスローな過程がなんともたまらないのです。
パン以外にも、おもち?ピザ…?いろいろ焼いてみたら楽しそうなので、これからもいろいろ実験してみます!