ポルトガル訪問 Quinta de Paços

ポルトガル訪問 500年におよぶワイン造りの歴史を誇るファミリーワイナリー Quinta de Paços
(2018年10月)

公開日:2018年11月20日

2018年10月6日、ポルトガルの北ミーニョ地方バルセロスにあるワイナリー、キンタ・デ・パッソス Quinta de Paços を訪れました。ここの家族経営のワイナリーの歴史は100年単位なのに、オーナー息子のパウロさん(以下敬称略)があまりに気さくに話すから、その重みが私の中でなんとなく麻痺してしまっています。

まずは、カーザ(家)でランチを食べよう、とお招きいただきました。

その家とは、300年以上前(文献の記録では1741年に)に建設し始めた歴史のある家で、徐々に増築、改築していったそうです。

植物園のようなお庭とおとぎ話に出てきそうなお屋敷。現在ワイナリーをお父さんと一緒に切り盛りしているパウロは、このファミリーの15代目です。イギリスで農産物の経営・マーケティング修士課程取得し、現在は経営・マーケティングの教授という顔も持っています。
左はワインスペシャリストのカルロス、右がオーナーのパウロ

左はワインスペシャリストのカルロス、右がオーナーのパウロ

家の階段を上ったところから玄関を撮影、ポウザーダのように格式高いです

家の階段を上ったところから玄関を撮影、ポウザーダのように格式高いです

映画の舞台のようなダイニングルーム

映画の舞台のようなダイニングルーム

スープで始まるランチ。ホテルのようなテーブルセッティング

スープで始まるランチ。ホテルのようなテーブルセッティング

えびのかき揚げ、かりっとクリスピー

えびのかき揚げ、かりっとクリスピー

チキンのタルト。以前食べて私が好んでいたのをパウロのお母さんが覚えてくれていたそうです。

チキンのタルト。以前食べて私が好んでいたのをパウロのお母さんが覚えてくれていたそうです。

合わせるのはパウロのアルヴァリーニョ、カーザ・ド・カピタン・モール。ノーマルとレゼルバの贅沢な比較。

合わせるのはパウロのアルヴァリーニョ、カーザ・ド・カピタン・モール。ノーマルとレゼルバの贅沢な比較。

食後のカフェもアンティークな器で頂くとより味わい深く感じられます

食後のカフェもアンティークな器で頂くとより味わい深く感じられます

ポルトガルのティピカルなお菓子は卵の黄身の色!

ポルトガルのティピカルなお菓子は卵の黄身の色!

家の中にもチャペルがあります!

家の中にもチャペルがあります!

ゆったりランチをたらふく食べた後は、近くにあるワイナリー、キンタ・デ・パッソスへ。

畑と醸造施設があります。ここにもカーザ(家)があり、16世紀初頭に最初のオーナーが住んでいた、という記録があるとか。

立派な建物で、ワインのラベルの絵にもなっています。

このワイナリーは1876年、ヴィーニョ・ヴェルデ地方として初めて、アメリカのフィラデルフィアで開催された国際品評会で賞を受賞しています。

ワインのラベルにもなっているワイナリーのデザイン

ワインのラベルにもなっているワイナリーのデザイン

実物はこちら、広くて概要が撮りきれず・・

実物はこちら、広くて概要が撮りきれず・・

収穫はすでに終わっていましたが、広い畑を散策しました。

収穫はすでに終わっていましたが、広い畑を散策しました。

石英を豊富に含んだ砂質に近い淡い花崗岩土壌で、ワインにミネラル分を与えます。

石英を豊富に含んだ砂質に近い淡い花崗岩土壌で、ワインにミネラル分を与えます。

大きな栗の木の下は気を付けて歩かないと大変なことに・・

大きな栗の木の下は気を付けて歩かないと大変なことに・・

ワイナリーには広いテイスティングルーム

ワイナリーには広いテイスティングルーム

ここにもチャペルが!

ここにもチャペルが!

当店との共同開発で作られた、ポルトガルで初のヴィーニョ・ヴェルデの新酒「ノヴォ・ロウレイロ」も、キンタ・デ・パッソスの畑とワイナリーで作られています。今年は9月20日から3日間かけて収穫されたそうです。
ポルトガルで初のヴィーニョ・ヴェルデの新酒ノヴォ

ポルトガルで初のヴィーニョ・ヴェルデの新酒ノヴォ

パウロは実は4つの畑を持っていて、それぞれ別の銘柄のワインを造っています。

メルカード・ポルトガルが輸入しているのは、バルセロスで作られる「カーザ・デ・パッソス」のシリーズと、さらに北にあるモンサオンというアルヴァリーニョの産地でできる「カーザ・ド・カピタン・モール」のシリーズ。

いずれにしても、樽を使わずにぶどうの個性がうまく表現されています。

そこで、パウロにどうしてこんなに美味しいワインが造れるのか、美味しさの秘密は何か? をずばり聞いてみました。

「それは、努力と熱意。テロワールを常に意識して、可能な限り余計な手を加えず、土壌の特徴をワインに反映させようと考えているよ。ワインそのものがオーセンティ(真正さ)を語るようなワインを造りたいと思っている。

500年も続くワイン造りの長い伝統そのものも当然大切だが、それと同時に、ワイン造りのプロセスを時代に合わせてアップデートすることができる優れたチームがいるのも重要なポイント。

あと、畑の段階から良質のぶどうを育てる努力をしてる点も大切。」



なるほど。

歴史や伝統に固執せず、新しい技術を取り入れてアップデートすること、それができることはとても大切だということですね。


もう一方のアルヴァリーニョの畑、カーザ・ド・カピタン・モールは、1888年、ドイツ・ベルリンで開催された品評会でサブリージョン「モンサォン・メルガッソ」として初の受賞を果たしています。

14世紀から存続するこの畑を17世紀のある時、地方指揮官(Capitão-mor)が所有していたため、ワインには今もその名「カピタン・モール」を使っているそうです。
バルセロスよりも北、アルヴァリーニョで有名なモンサォンのワイナリー、カーザ・ド・カピタン・モール(2017年10月訪問、撮影)

バルセロスよりも北、アルヴァリーニョで有名なモンサォンのワイナリー、カーザ・ド・カピタン・モール(2017年10月訪問、撮影)

河岸段丘に広がる畑、ぶどうは100%アルヴァリーニョ

河岸段丘に広がる畑、ぶどうは100%アルヴァリーニョ

畑を覆う丸石

畑を覆う丸石

良質のアルヴァリーニョ

良質のアルヴァリーニョ

食事と合わせたくなるような、ドライでミネラル感たっぷりのアルヴァリーニョ

食事と合わせたくなるような、ドライでミネラル感たっぷりのアルヴァリーニョ

前から聞きたかったことをもう一つ聞いてみました。

What makes you different from the other wineries of the same region? What makes you special? What makes you different?

同じ地方の他ワイナリーとの違いについて、何が他社と違うのか、と質問してみました。


「まず、僕らには500年のワイン造りの伝統があるというのが大きな特徴だね。

あとは自社畑のぶどうのみを使っているということも。畑の管理から、醸造、瓶詰まで、自分たちで行っているから、望む品質に達していないぶどうは瓶詰しない、という選択肢もとれる。そうすることでワインのクオリティを保つことができるんだ。

そして、僕たちは新しいことにチャレンジすることが好きなんだよ。実は、僕たちはこの地方ではだれも行っていなかった珍しい醸造テクニックをいち早く取り入れてきたんだ。


たとえば、バトナージュ、シュールリー、1996年にアルヴァリーニョとロウレイロをブレンドしたり。あと、ヒロノたちとの共同開発で生まれた≪ヴィーニョ・ヴェルデ新酒ノヴォ≫も。他の人がやっていないことに挑戦するのが好きなんだよ。

最後に述べておきたい重要なことは、テロワールに恵まれているということ。

モンサオンは、丸石に覆われた河岸段丘に畑が広がっている。バルセロスは、石英を豊富に含んだ砂質に近い淡い花崗岩土壌。これらの土壌の特徴をワインに反映させたいという思いで、ミネラル分が豊富なワインが生まれるんだ。」
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