ワインとケーキでおしゃべり会
[2016.10.31]
暦の上では霜月、霎時施(こさめときどきふる)頃、北の大地や山の稜線に、白い来訪者がやってくる季節になりました。
今年の富士山の初冠雪は10月26日。これまでの最晩記録1956年10月26日に並びました。
「あれ?もっと前から雪をかぶっていたように思えたけど・・・?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
初冠雪とは、「雪やあられなどが山頂付近に積もり、白く見えることを冠雪といいます。寒候年(前年8月から当年7月まで)に、付近の気象台から初めて見えたときを、その山の初冠雪といいます。」(気象庁ホームページより抜粋)とあり、つまり、最寄りの気象台から観測し、発表されることで初冠雪となる、ということです。
そして気になる、2016年冬は暖冬なのか?前述の最晩記録の1956年は暖冬であった、という記録はなく、初冠雪と暖冬の直接の因果関係はないようです。気持ち的には、「あまり寒くならないで~」というところです。
さて、今年は夏の終わりから台風が立て続けにやってきて、雨の多い初秋でした。台風シーズンが過ぎたと思ったら急に気温はぐっと下がり、肌寒い・・・。
外出するより家の中で楽しく過ごしたいと思います。

横濱元町洋菓子研究所
ちょっとどんより空模様の平日午後、チーズを活かした様々なスイーツを生み出している横濱元町洋菓子研究所さんでケーキを購入し、自宅でおしゃべり会を催しました。
ケーキといっしょにいただくのは、もちろんワイン。

カーザ・デ・パッソス・フェルナン・ピーレス2015
フェルナン・ピーレスというのはぶどう品種の名前で、その香りの良さからポルトガルで最も親しまれている品種のひとつ。
このぶどうを100%使用したこのワインは、グラスに注いだときから芳香が立ち上り、その爽やかさに、すがすがしい息吹を感じさせてくれます。
よく熟した柑橘果実のニュアンスと、ハーブの爽やかな香りに包まれ、目をつぶると、シロツメクサのような可憐な白いお花畑が浮かんできそう。

立ち上がる芳香
静かに口に流すと、オレンジの果肉をかじったときのような甘みがすぐに感じられ、甘酸っぱさが口中に広がります。洋梨の果肉にあるような、ちょっとした苦味が追いかけてくるようにやって来て、複雑ながら心地よい余韻を残します。
ここに登場するのがさきほどの横濱元町洋菓子研究所さんのフロマージュ・キュイ・ゴルゴンゾーラ。
ゴルゴンゾーラを使用したほんのり塩っ気のある味わいは、期待以上に心地よいなめらかな舌触りに締りを与え、スイーツ=甘いお菓子、という枠から外れ、今回のカーザ・デ・パッソス、フェルナン・ピーレスの持つ柑橘系の酸の爽やかさと相性よく、午後のおしゃべりの会話が弾みます!

フロマージュ・キュイ・ゴルゴンゾーラとマリアージュ
雨が降りそうな重たい天気の下、ワインとケーキを持ち寄り、おしゃべり会なんていかがですか?
お花のように華やかな香りの辛口白
カーザ・デ・パッソス・フェルナン・ピレス[2023] 750ml 白ワイン 辛口 ミーニョ地方 受賞ワイン 直輸入 ポルトガルワイン 【6sou】
商品コード:pas-01-23
販売価格:1,760 円(税込)
付与ポイント:16
受賞歴の多さに納得の1本!お花のように華やかな香りの辛口白。
ふわっと広がる白い花、オレンジの花を思わす華やかな香り。
甘い女性的な香りと対照的に、味わいはすっきりとドライ。石英を含む花崗岩土壌に由来する、ミネラル感も楽しめます。
ミーニョ地方では珍しいフェルナン・ピレス100%の白ワイン。よく冷やして食前酒として生ハムを合わせたり、ポルトガル北部の郷土料理、カルドヴェルデ(じゃがいものスープ)ともよく合います。
甘やかな香りなので、ピーチタルトなど、デザートと合わせるものおすすめです。
ちえこプロフィール
ポルトガルの他、ペルー、フランスでの滞在経験を持ち、スペイン語、フランス語、英語、日本語の4か国語を話す。趣味はワインと料理と写真。