ポルトガルのB級グルメと言えばこれ!
2016.1.13

ポルトガルのB級グルメ
この食べ物、みなさん見たことありますか?
どこの国でもB級グルメは庶民の味として人気があると思いますが、
これはポルトっ子が愛するB級グルメ、フランセジーニャ(Francesinha)です。
フランセジーニャとは、フランスの女の子、という意味で19世紀ごろにフランスに渡ったポルトガル人が、クロックムッシュに影響を受けて作り始めたと言われています。
でもこの料理、見た目や名前からは想像できないほどのボリュームがあります。
トーストした食パンにソーセージ、ステーキ、ハム、ベーコンなどをとにかくたくさんのお肉を挟み、その周りにチーズをのせて特製ソースをかけたサンドイッチです。
そこに半熟卵やフライドポテトをお好みで合わせていただきます。
リスボンではあまり見かけない食べ物ですが、ポルトに行くとこのフランセジーニャを売りにしたレストランやカフェが至る所にあります。
その人気は、毎年美味しいフランセジーニャのお店ランキングが発表される程で、私の友人はTOP10を必ずチェックし食べに行っていました。日本で言うところのラーメンのような感じです。
ポルトっ子に言わせると、ソースの味が大事でひいきにしているお店が必ずあるようです。
このソース、基本はトマトソースにビールやワインを混ぜて作られますが、その配分や隠し味などそれそれ秘伝のレシピだそうです。ますますラーメンのような感じです。
また中に挟むお肉の焼き方や味付けにこだわるお店もあり、意外と奥が深いB級グルメです。
ただ、ボリュームがあるのでスナックのような感覚ではなく、食事のメインとして考えられています。
ラーメンのように飲んだ後や夜食に食べる人もいますが、若い男の子しかできないことですね。また値段も割と高めです。(一般的なランチメニューより高いです)
友人のソニアの家でも、たまにですがフランセジーニャを作ります。
家庭でも作れるようにフランセジーニャ用のソースもスーパーに売られていますよ。
せっかくなので私の友人が口をそろえてお勧めするレストランをご紹介します。
ショッピングのメインストリートのサンタカタリーナ通りからすぐのところにある、カフェ・サンティアゴ(Café Santiago)。
毎年上位にランクインする人気店で、本店と2号店が同じ並びにあります。色々メニューはあるみたいですが、来店するほとんどの人がフランセジーニャを注文します。お肉がジュージーで、ソースがピリッとちょうどいいですよ。

カフェ・サンティアゴ
また、とにかく色々な種類のフランセジーニャを揃えたレストランもあります。
ドウロ川沿いにあるVerso em Pedraというレストランで、ここはシーフードやベジタリアン用のフランセジーニャもあります。

シーフード版
さらに、メガ・フランセジーニャもあり一人で時間内に食べきったらギターをプレゼント!という面白メニューもあります。
これは私の友人が試したことがありますが、フランセジーニャ10個分以上のボリュームで3分の1しか食べれていませんでした。結局、一緒に行った友人が最後助けて完食。
ちょっと珍しいメニュー、フランセジーニャ。
ポルトに行く際は是非お試しくださいね!
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com