ポルトガルのクリスマス フェリス・ナタル!(Feliz Natal)
2015.12.17
皆さん、こんにちは!さちこです。
日本もすっかり冷え込むようになりましたね。
街もすっかりクリスマスモードで、夜はイルミネーションがきらきらしています。
さて、クリスマスは私にとって大事な日です。
それは私が初めてポルトガルを訪れた日でもあり、温かいポルトガルの家庭を知ることができた日だからです。(まだ見てない方は、コラム第1回をのぞいてくださいね)
ポルトガルでは国民の97%がカトリック教徒なので、多くの人にとってクリスマスは年間通して一番大事な行事です。この日は家族で過ごすのが一般的で、食卓には美味しい料理がたくさん用意されます。
そしてクリスマス休暇には親族の家を訪れたり、招いたりしています。ほとんどのお家では、いつでも食べられるようにクリスマス用のお菓子がテーブルに並んでいます。
友人のソニアの家でも、ダイニングテーブルがひとつ埋まるほどお菓子が用意されます。おそらく10種類はあります。
テーブルにはたくさんのお菓子。ほとんど全てが自家製です!
多くの家庭でよく見られる光景ですが、ソニアの家でも24日のイブは、女性陣がテキパキと午前中からクリスマス用のお菓子や料理を仕込みます。
そんな女性陣の傍らで、カードゲームでわいわい盛り上がる男性陣。文句を言いながらもあっという間に支度をするポルトガル女性は頼もしいなと感じたものです。
夜になるとお待ちかねのディナーです。
初めてポルトガルを訪れた時、次から次へ出てくる料理に本当に驚きました。
日本人の私に色々なポルトガル料理を食べてもらおうと腕を振るってくれたソニアママ。
何よりも美味しかったのが、ポルトガルではクリスマスにも食べるタラ料理。
大きいタラと野菜を茹でただけの素朴な料理ですが、何だか懐かしい味にほっとしたのをよく覚えています。
タラはクリスマスでもメインで食べられます。
ごちそうを食べながらお酒も進みます。
食前はポルトガルワインに始まり、続いてソニアパパお手製の白ワインと赤ワイン。
みんなどんどんとテンションが上がっていき、食後にはモスカテルという甘いお酒もいただきました。それからデザートを食べ、気付くと日が変わる時間になっています。
「王様のケーキ」という名を持つボーロレイ。クリスマスと言えばこれ!
日本の大みそかのように、ポルトガルでは25日を迎えるときカウントダウンをします。
そして、クリスマスツリーの前に飾っていたプレゼントをひとつずつ開けていきます!
子供も大人も大好きな時間です。
家族一人ひとりに必ずプレゼントが用意され、みんなドキドキしながら開けます。
感動する贈り物や明らかにウケを狙ったものまで・・・とにかく楽しいです。
クリスマスに向け少しずつプレゼントが増えていきます。
私はポルトガルでクリスマスを過ごす時は必ずソニアのお家にお邪魔します。
毎回私の分までプレゼントを用意してくれていて、本当に嬉しいです。
日本ではクリスマスプレゼントはサンタさんが夜こっそりおいてくれるもの、というイメージがありますが、ポルトガルでは家族みんなで開けて盛り上がっています。
そもそもポルトガルの子供たちは夜更かしが得意なので、日が変わる前に寝てしまうってことはなさそうですよ。
家族と過ごす楽しいポルトガルのクリスマス。
日本のお正月のように色々と準備が大変だなと感じます。
でも、やっぱり離れた家族が集まる日があるのは大事ですよね。
それはどこの国でも同じはず。ポルトガルに出会って以来、私は自分の家族とソニアファミリーをとても大切に思っています。
他国の文化を知るからこそ、身近なことに気づくことができます。
これ、私がポルトガルや外国が好きな理由の一つです。
ではまた次回!
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com