第56回 美味しすぎるマデイラ島!食べ物編

美味しすぎるマデイラ島!食べ物編

[2018.1.11]

こんにちは。

早いもので平成30年になりましたね!皆さま、どんな年末年始を過ごされましたか。

私は2017年の1年間を振り返りながら、日本の美味しいお正月を満喫しました。と同時に、まとまった時間が取れたので、ポルトガルの歴史について関連本を色々と読みましたよ。

相変わらずポルトガルは私の知的好奇心をくすぐってくれます。まだまだ知らないことがたくさんあるのです。

 

そんな私は、昨年すっかりマデイラ島の魅力にはまりました。

 

「僕はマデイラ島で生まれ育って、本物のマデイラホリックなんだ!」

11月に現地で出会った知人がこう言っているのを聞いて、思わず納得。マデイラ島の人々は本当にこの島のことを誇りに思っているように感じます。

 

そこで今回は、マデイラ島の魅力の1つでもある「食」についてご紹介したいと思います。

 

まずは、メイン料理から。

海に囲まれているためお魚料理が美味しいのは言うまでもありませんが、中でも皆さまに試してもらいたいのがマデイラ名物「黒太刀魚のフライ-焼きバナナとパッションフルーツソース添え-(Filete de espada preto com banana e molho de maracujá)」です。

初めて見た時は、魚の上に乗っているバナナに驚きました。

初めて見た時は、魚の上に乗っているバナナに驚きました。

おそらくマデイラ島でしか味わえない料理です。

マデイラ島の黒太刀魚は身が厚く、揚げることでふわっとした食感が楽しめます。そして、焼きバナナとパッションフルーツの絶妙なコンビネーションがなぜかこの黒太刀魚と合うのです。結構、好みがわかれる料理の様ですが、私はいつのまにかに大好きになっていました!

でも、市場に並ぶ黒太刀魚はちょっと怖いです。

海鮮料理のレストランで、メインの前に注文したいのが「カサガイ(lapas)」です。

たっぷりのバターとガーリックでグリルして、食べる前にレモンを絞れば最高のおつまみになります。テラス席でビールやワインを飲みながら、カサガイを食べる…なんとも言えない贅沢な時間です。

たっぷり出してくれるのも嬉しいです。

たっぷり出してくれるのも嬉しいです。

続いて紹介したいのが、パンや付け合わせの食べ物。マデイラ島では前菜やメイン料理に負けずと美味しいので嬉しい悲鳴です。マデイラ島ではサツマイモの栽培がとても盛んに行われています。そのため、パンや付け合せにもサツマイモが使われます。

 

マデイラ島のパンと言えば、「ボーロ・デ・カコ(Bolo de caco)」

小麦粉に茹でたサツマイモを加えて作ります。発酵・成型させた後に鉄板で焼くので、丸く平たい形が特徴的です。ボーロはポルトガル語で「ケーキ」、カコは「破片」という意味があります。「破片のパン?」不思議な名前だなっと思っていると、マデイラ島で知り合った方がその由来を教えてくれました。

 

それは、16世紀頃のお話し。

当時の王様が、一般家庭にオーブンを設置することを禁止し、オーブンを使うことができる場所を特定しました。庶民はオーブンを使う場合はわざわざお金を払わなければいけなかったため、本土にあるようなパンは作れませんでした。

マデイラ島は火山島なので、玄武岩の破片がありました。そこで、この玄武岩を温めてオーブン代わりに使い始めたそうです。平らな岩の破片を集めその上で生地を焼くことで、もっちりした食感のボーロ・デ・カコが生まれたのです。そのため、この名前で呼ばれるようになったとのこと。今では鉄板で焼くのが一般的になっています。ちなみに、マデイラ島にサツマイモの栽培が始まったのは17世紀頃らしいので、当時はまだ入っていなかったかもしれません。

ボーロ・デ・カコ。バター・パセリ・ガーリックがしみ込んでいます。何枚でも食べたくなる味です。

ボーロ・デ・カコ。バター・パセリ・ガーリックがしみ込んでいます。何枚でも食べたくなる味です。

ボーロ・デ・カコの他に、ふわっとしたサツマイモパンもあります。

ほんのりサツマイモの香りがします。山盛り具合もなんだかわくわくしますね。

ほんのりサツマイモの香りがします。山盛り具合もなんだかわくわくしますね。

メインの付け合わせには、サツマイモのグリルも。素朴ですがこれがとても美味しいのです。ポルトガル本土ではサツマイモが付け合わせで出てくることがないのですが、日本の秋の味覚を思い出させてくれてほっこりします。

甘くて後引く味です!

甘くて後引く味です!

そして、マデイラ島ならではのもう一つの付け合わせがこちら。

コーンミールのフリット(Milho frito)

コーンミールのフリット(Milho frito)

コーンミールと刻んだケール、ガーリック、オリーブオイルを混ぜて揚げた料理でなんとも素朴な味なのですが、癖になります。

 

次はデザートですが、私がハマっているのはパッションフルーツ(maracujá)が入ったもの。レストランに行くと、必ずと言っていいほどパッションフルーツのデザートがあります。プチプチとした食感と爽やかな香りが、どんなデザートにも不思議と合うのです。しかも、パッションフルーツの種にはビタミンやミネラルが豊富なので美容にも良いとのこと、嬉しいですね!

パッションフルーツのチーズケーキ

パッションフルーツのチーズケーキ

こちらは、バナナパッションフルーツと呼ばれる果物

こちらは、バナナパッションフルーツと呼ばれる果物

また、マデイラのバナナは小ぶりで甘く、毎朝食べたくなる味です。

フルーツの盛り合わせ。この並べ方は日本では見かけませんが、ポルトガルのレストランでは一般的です。

フルーツの盛り合わせ。この並べ方は日本では見かけませんが、ポルトガルのレストランでは一般的です。

現地のレストランでは今のところメニューで見たことはありませんが、郷土菓子として有名なのが蜂蜜ケーキと呼ばれる「ボーロ・デ・メル(Bolo de mel)」。蜜蜂のはちみつではなく、サトウキビから作る蜜を使ったお菓子です。アーモンドやドライフルーツ、シナモンなどがたっぷり入っています。マデイラ島でのサトウキビ栽培が始まったのは15世紀前半のことで、大西洋の島々の中で一番早かったそうです。ポルトガルの大航海時代の栄光を支えた大事な産業でもありました。そんな歴史を感じられるお菓子で、スーパーやお土産屋さん、空港などで購入することができます。

パッケージが可愛いボーロ・デ・メル(Bolo de mel)

パッケージが可愛いボーロ・デ・メル(Bolo de mel)

マデイラ島の美味しい食べ物、いかがでしたか。

まだまだ、紹介したい料理はありますが今回はこの辺りで。次回は飲物編でお送りします!

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著者プロフィール

19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。

現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。

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