第39回 色々あります!ポルトガルの米料理

色々あります!ポルトガルの米料理

2017.5.8

「ポルトガル料理は日本人の口に合う」

インターネット上で“ポルトガル料理”と検索すると、こんな言葉が多く出てきます。

 

なぜ地理的にとても遠い国の料理が、食べやすいと感じるのでしょうか。

ヨーロッパへ旅行したことがある方、美味しいけど少し油が多いな、どっしりしているな、お魚が食べたいな、パンやジャガイモはちょっと飽きてきちゃった…なんて思ったことはありませんか。旅行も最終日に近づくと、やっぱりご飯とお味噌汁が食べたい!と現地の日本食レストランを探したくなりますよね。

 

でも、不思議とポルトガルへ行った方からは、結局日本食は食べずに帰ってきました!と聞くことが多いのです。

 

色々と理由はありますが、その一つとして考えられるのが「お米(Arrozアローズ)」ではないでしょうか。

ポルトガルでは一般的にお米は鍋で炊きます

ポルトガルでは一般的にお米は鍋で炊きます

実はポルトガル、EU諸国の中で国民一人当たりの年間のコメ消費量がNo.1、小国ながら生産量もNo.3とお米をよく食べる国なのです。EU諸国の年間コメ消費量が国民一人当たり4.7㎏のところ、ポルトガルは約15㎏!そしてその量は年々増加しています。(ちなみにコメ消費大国の日本は55.8㎏です、本当によく食べているのですね)

 

ポルトガルにおけるお米の歴史は、8世紀までさかのぼります。

元々アジアで食べられていたお米ですが、アラブ人によるイベリア半島支配時代に持ち込まれたと言われています。そしてポルトガルでは、農民王との呼び名を持つデニス王(1279-1325)の時代には、既に栽培が試みられていたとか。ただこの時代にお米を食べることができたのは上流階級だけだったようです。市民に広く親しまれるようになったのは20世紀に入ってからですが、いずれにせよポルトガルでのお米の歴史は古いのです。

 

今では本当に多くのお米料理を楽しむことができるポルトガル。

何と言っても素材の旨味がたっぷりしみ込んだリゾットがおすすめです。

私が大好きな海鮮リゾット(アローズ・デ・マリシュコArroz de marisco)

私が大好きな海鮮リゾット(アローズ・デ・マリシュコArroz de marisco)

アローズ・デ・マリシュコ用の冷凍海鮮セットがスーパーでも売られているほどです。

食卓の強い味方!これで5~6人分は出来ちゃいます。

食卓の強い味方!これで5~6人分は出来ちゃいます。

もう1つ、日本人に大人気のメニューと言えばタコご飯(アローズ・デ・ポルヴォArroz de Polvo)

こちらは日本人の口コミ評価が高いポルトのレストラン、カーザ・アレイショ(Restaurante Casa Aleixo)の看板メニュー。柔らかいタコ天ぷらと一緒に。

こちらは日本人の口コミ評価が高いポルトのレストラン、カーザ・アレイショ(Restaurante Casa Aleixo)の看板メニュー。柔らかいタコ天ぷらと一緒に。

お店:Rua da Estação 216, 4300 Porto, Portugal,

https://goo.gl/keK2L0

予約が取れない地元っ子に大人気のレストラン、オリィニョシュ・ド・ポルヴォ(Restaurante Olhinhos do Polvo)の看板メニュー。オーブンで焼いたタコご飯が絶品です。こちらはポルト近郊です。

予約が取れない地元っ子に大人気のレストラン、オリィニョシュ・ド・ポルヴォ(Restaurante Olhinhos do Polvo)の看板メニュー。オーブンで焼いたタコご飯が絶品です。こちらはポルト近郊です。

お店:R. Heróis de França 669, 4450-159 Matosinhos, Portugal

https://goo.gl/oeZ3vo

家庭ではチョリソを入れたアレンジも。

家庭ではチョリソを入れたアレンジも。

色々なタコご飯を食べてきて、特に好きだったタコご飯のご紹介でした。

 

さて、ポルトガルでは主食として食べられるお米ですが、パンやジャガイモも同じように食卓に並べられることが多いです。

お米とフライドポテトが一緒に出ることも一般的です

お米とフライドポテトが一緒に出ることも一般的です

家庭でもこんな感じです

家庭でもこんな感じです

海鮮リゾットにお肉、ポテトにパン…ご馳走です

海鮮リゾットにお肉、ポテトにパン…ご馳走です

メインがお米料理ではないときは、お米はオリーブオイル・オニオン・ガーリックで味付けされていることがほとんどです。たまに日本のように味付けしていないお米が出てきますが、ほとんどの場合は味付きです。

こちらは白いご飯がついてきました

こちらは白いご飯がついてきました

汁気の多い料理に合わせる場合は、味付けなしのご飯が出てくることが多い気がします。お肉料理の付け合わせではガーリックが効いている場合が多いです。あくまでも個人的な感想ですが。

 

ポルトガルのお米文化、いかがでしたか。

 

EU諸国内で国民一人当たりのコメ消費量No.1のポルトガル。

スーパーで売られているお米の種類も豊富です。

一般的に食べられているのはジャポニカ種とインディカ種。お料理によって使い分けています。ポルトガルのお米の種類については、また別の機会にご紹介しますね。

 

それではまた次回!

バックナンバー

RSS

  • 第82回 ポルト周辺!海の見えるカフェ・レストラン

    今日は私のお気に入りの、ポルト周辺で海の見えるカフェやレストランをご紹介したいと思います。

  • 第81回 最近増えています!ポルトガル発ブランド

    ヨーロッパの中で手先が器用なことで知られているポルトガル。
    これまで、フランスやイギリスなど、多くの有名ブランドの商品づくりを支えてきました。

  • 第80回 地元のお客さんに大人気!アヴェイロ郊外で開催される干しダラ祭り

    ポルトガルのソウルフード、干しダラ。現地ではバカリャウ(Bacalhau)と呼ばれ、とても愛されている食べ物です。

  • 第79回 王妃シリーズ①ポルトガルに大きな影響を与えたイギリス出身の王妃

    陰で王室を支え、時には歴史を動かした、強く生きた女性たちを紹介していきたいと思います。

  • 第78回 クリスマス飾り、プレゼピオ。

    ポルトガルの12月と言えば、もちろんクリスマス。

  • 第77回 ポルトガルの運命を決めた、アルジュバロータの戦い

    今日は、ポルトガルの歴史の中で正に『その時歴史は動いた』と言える出来事を紹介したいと思います。

  • 第76回 建物そのものが美しい!リスボンでお勧めのアズレージョ美術館

    今日も前回に引き続き、私がとても気に入っている美術館をご紹介します。

  • 第75回 気分はシンデレラ!必見の馬車博物館

    ポルトガルの豪華な国立馬車博物館をご紹介します。

  • 第74回 コルク生産、世界一!

    ポルトガルはコルクの生産量が世界一なのです!

著者プロフィール

19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。

現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。

Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com

ポルトガルワイン検定

※外部サイトです

食品

ポルトガルの食品
その他の食品

ワイン

ピックアップワイン
ワインセット
ポルトガル種類別
ポルトガル産地別
その他ワイン

雑貨

ポルトガルのお土産
キッチン雑貨

ギフト

オリーブオイルギフト

お支払方法

  • クレジットカード決済:VISA、MASTER、DINERS、JCB、AMEX、DISCOVERがご利用いただけます。
    • visa
    • MasterCard
    • DINERS
    • JCB
    • AMEX
    • DISCOVER
  • 代金引換:手数料220円(商品合計5,400円以上で無料)
  • 銀行振込:手数料お客様負担(ジャパンネット銀行)
    • 2回目までは前払い、3回目以降は後払い
    • 高額のご利用は、先払いとなります

配送について

  • 全国一律 700円(商品合計8,000円以上で送料無料
    • クール便手数料 220円
    • 沖縄県は別途540円ご負担ください。
  • 送料無料条件
    • 商品合計8,000円以上お買い上げ
    • ワインを6本以上お買い上げ
    • 送料無料商品との同封

ギフト包装について

  • ギフト箱、包装紙、リボンまたは熨斗:一包装につき216円
  • 簡易ラッピング(ギフト袋&リボン):一包装につき108円
詳細はこちら

営業日カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

 は定休日となります

ページトップ

【ポルトガルワインとオリーブオイル Mercado Portugal】
www.m-portugal.jp
株式会社メルカード・ポルトガル
〒248-0013 神奈川県鎌倉市笹目町4-6
TEL:0467-24-7975

当店では、未成年者への酒類の販売は固くお断りしております。

Copyright © 株式会社メルカード・ポルトガル all rights reserved.