アソーレスと言えばお茶!1883年創立のお茶の生産者を訪ねて
大西洋に浮かぶポルトガルの島、アソーレス諸島サンミゲル島の魅力についてのお話、第3弾。
一日の中に四季がある、と言われるこの島には乾季も雨季もありません。
そんな島の気候条件があってこその、1874年より続く産業がこちら。
お茶!
Chá de Açores -アソーレスのお茶-。
アソーレスは実はお茶の産地として、とても有名なのです。
独特の島の気候のおかげで、世界中の大概の茶畑を悩ます害虫が、ここサンミゲル島には存在しないのです。そのため、農薬などを使わず、ナチュラルなお茶ができるそうです。
1883年創立のお茶の生産者
レトロな看板がかわいい!
生産工程も見学ができます
今回訪れたのはGORREANA-ゴレアーナ-。
1883年創立、今日も存続しているヨーロッパ最古のお茶の生産者。
昔から変わらない手作業の製造を誇り、農薬、防カビ剤、着色料、保存料など一切不使用のお茶を生産しています。
Vamos tomar cafe? カフェでも飲みましょうか?と、一日に何度もカフェタイムがあると言っても過言でない、カフェ文化を誇るポルトガルですが、カフェが苦手な人にとって、アソーレスの紅茶は嬉しい存在です。
ゴレアーナの工房には、お茶の博物館とショップも併設され、年間を通して多くの観光客が訪れます。
茶畑の向こうには大西洋が輝いて見えます
広い茶畑の中に立ってみました!
ここで深呼吸をすると、空気がなんとも言えず「緑」な味がしました。
大西洋をも見渡せる島の北側海岸沿いに面した茶畑に立つと、世界的にも珍しい自然条件の中で育てられたお茶であることをしみじみ感じました。
生産者のサラ・モタさんともお話しをしました。
アソーレス島の気候や酸性度の高い粘土質土壌が、お茶にミネラル分を与え、大西洋の爽やかな風もが手伝って、唯一無二のクオリティの高いお茶を生み出すそうです。
ナチュラル製法で安心なので、子どもでも飲めるとおっしゃっていました。
肝心なお茶の写真を撮り忘れてしまいましたが、パンチが効いた、というよりは、優しい味わいでとても美味しかったです。
紅茶と緑茶の中間のような、フレッシュな味わいでした。
サラ・モタさんと併設ショップで
さて、アソーレスを満喫した後、飛行機SATA航空でポルトガル本土へ。
タラップで乗り込みます
SATA航空はアソーレスのエアライン。機内で配られたお手拭きの袋を見ると・・・
世界地図に、日本がない!?
細かいことは、気にしない、気にしない。。。
アソーレスのレポートを終える前に、最後にアソーレスならではの食べ物を4つご紹介します。
ボーロ・レヴェド!
Bolo lêvedo は、アソーレスの伝統的なパン。小麦粉、お砂糖、バター、卵、牛乳で作られる、ほんのり甘くてモチモチ食感のパン。ポルトガルは固くて甘味のないパンが多いですが、こちらは一味違います。
セルヴェージャ・エスペシアル
Cerveja Especial 、これは「スペシャル」という名の地元のビール!
アソーレス産ジュースMIC-MAC
オレンジのマラクジャのミックスジュース。
地元ブランドということで、普段飲まないジュースを買ってしまいました。
ケイジャーダ(チーズタルト)
Queijada ケイジャーダはシントラのものが有名ですが、全く引けを取らない美味しさでした!やはり乳製品が美味しいからかな。。。
3回にわたってお届けしたアソーレスレポートは今回でおしまいです。
次回はポルトガル本土へ移ります。