肉と温泉の島、アソーレス!
大西洋に浮かぶポルトガルの島、アソーレス諸島サンミゲル島の魅力についてのお話、第2弾です。
前回もお伝えしたように、アソーレスは、温泉、カルデラ湖、牛、紫陽花、など、自然豊かな美しい火山島です。
温暖な気候は、朝晩と日中の気温差が2度くらいしかないそうで、夏の滞在も快適でした。
せっかくなので、「温泉」にも入ってみました。
温泉と言っても、日本のそれとは異なり、、、
温泉!?
結構熱いのでそれほど長く泳いでいられません
この温泉プールは、庭園「パルケ テラ ノストラ」にあります。お湯は茶色くどろどろに濁っています。結構深いため、小さなお子さんなどだけで遊ぶのは危険です。ライフガードもいないので、万が一何かあってもすべて自己責任です。
この庭園はきれいに手入れされていて、見たこともないような植物や花がいっぱい。お散歩におすすめです。
南国ムードの庭園です
自然豊かなこの島に魅了されるのは、観光客だけではないようです。
今回宿泊した宿のオーナーのジョゼ・サントスさんは、ポルト出身。
15年間大手スーパー・コンティネンテに勤務していたそうですが、その仕事の関係でアソーレスに来る機会が多く、この島に魅かれ、5年前に移住。
18世紀の館をリノヴェーションして、奥様と観光客向けの宿泊施設ソラール・グロリア・アオ・カルモを始めたそうです。
宿の外観 (Solar Gloria ao Carmo)
宿のオーナーのジョゼ・サントスさん
ここのオーナーの夫妻は「ゲストをサプライズさせるのが好き」とのことで、サービスの随所にホスピタリティが散りばめられていました。
廊下にセルフサービスでいただけるカフェ・紅茶・自家製クッキーの一式がセットされていたり、お部屋にハート型にくり抜いメロンがお皿に飾られていたり。
お食事は、朝食も夕食もとても美味しく、心のこもったおもてなしに感激しました。
お部屋に置かれていたウェルカムフルーツ
朝食。エクレアまで手作りだそうです!
朝食のフルーツ盛り。アソーレスの特産パイナップルも!
こちらはバター!酪農が盛んな島ならではのおいしさ!
夕飯は牛肉ステーキのクリームパスタ添え
夕飯は外のテラスで夕陽が落ちる時間と共に味わいます、これはデザート
As vacas felizes agradecem com melhor leite
(アソーレスの幸せな牛たちは、感謝の気持ちの代わりに、美味しい牛乳を提供してくれます)
これは、ハイウェイで見つけた大きな看板にあった言葉。
乳製品の会社の広告だったのかもしれませんが、要するに、アソーレスの牛はストレスフリーなので、牛乳が美味しいそうです。
牛乳に限らず牛肉も、ポルトガル本土で食べる牛肉は固いことが多いのですが、アソーレスの肉はとても柔らかく美味しかったです。
お肉といえば、農協が経営しているレストラン、Associacao Agricola (アソシアサォン・アグリコラ) もとても良かったので、おすすめです。
テラスのグレリャード(グリル)は予約で満席だったため、店内に席を用意してもらいました。
グリル料理はテラスで焼かれ、サーブされます。
テラス席はあっという間に埋まってしまいました
ポルトガルの人気店は予約した方が確実な場合が多いです。
「テラス席は、待っても空かないんですか?」と少しごねてみましたが、ダメでした。。。
店内はテラスとは別メニューでしたが、驚きのボリューム!!
メニュー・エコノミコ(お買い得メニュー)は350gハンバーグに卵2つ載せ ポテト付で5ユーロ!
名物料理:モルセラ コン アナナーシュ(血のソーセージ&パイナップル)
こちらも名物:ラパシュ グレリャーダス(カサガイのグリル)
アソーレスの別の島 サンジョルジュ島のチーズ。少しピリ辛(ピカンテ)
「農協経営だから、新鮮な素材を安く提供できるんだよ」と、店員さんが説明してくれました。近くに座っていたファミリーは、2才くらいの子供に焼き加減がかなりレアな肉を食べさせていましたよ。さすがにびっくりしました。。新鮮だから大丈夫なのかな。私も今度はレア(ポルトガル語でマル・パサード)にしてみよう。
最後に、パイナップルについて豆知識を一つ。同じパイナップルでも、ポルトガル語でアバカシーAbacaxiと、アナナーシュAnanas があります。地元の人に違いを聞いてみると「アバカシーは大きくて安いけど、アナナーシュの方が美味」だそうです。アソーレス産はもちろんアナナーシュ。ご参考まで!
次回はアソーレス名物、「お茶」のお話です。
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