私が好きなポルトワインの楽しみ方
2017.3.1
こんにちは。
ポルトガルの中でも、第2都市ポルトが大好きなさちこです。
こちらのコラムでも、ちょこちょこポルト好きをアピールしてきましたが(ポルトの歩き方はこちら)、今日はその街の名前がついているワイン、ポルトワイン(ポートワイン)について少しお話ししたいと思います!
ポルトのガイア地区に広がるワイナリー
ワイナリーでは試飲や軽食を楽しめるところが多いです。写真はケヴェド社。R. de Santa M.nha 77, 4400 Vila Nova de Gaia,
世界三大酒精強化ワインのひとつであるポルトワインですが、今回お話しするのは製造方法など専門的な話ではなく、お家でもできる手軽なポルトワインの楽しみ方です。
実は2月にメルカード・ポルトガルさんが開催したファミリーセールで、ポルトワイン(ポートワイン)の人気が高く、初めて試飲してご購入された方も多くいらっしゃいました。ありがとうございます!
ファミリーセールの様子
「ポルトワイン、贅沢な気分になれておすすめですよ」とお話しすると、
「ポルトワインはどんな時に飲むの?一緒に食べるといいものは?」という質問を結構頂きます。私はワインのプロフェッショナルではないので、そのような質問して頂いたお客様には私が好きなポルトワインの楽しみ方を少しお話しさせて頂きました。せっかくなのでここでもご紹介したいと思います。
まず、ポルトガルでポルトワインと一緒に楽しむ定番食品といえば、カステラとチーズです。
ポルトガルで友人宅にお邪魔した時などは、夕食の前に「ポルトワインを飲んで待っててね」という感じでチーズと一緒に出してくれたりします。
まろやかなチーズと甘いポルトワインがとても良くマッチしてお勧めです。またポルトガルのカステラは、日本のカステラより甘さ控えめですが、実は日本のカステラとも良く合います。
日本のカステラとポルトワイン(樽熟成のトウニ―と合わせるのがおすすめです)
どちらもリッチな味なので、疲れが溜まっているときにはぴったりな組み合わせです。
このように、ポルトワインはそのまま楽しむのが良いとは思うのですが、20%前後と度数も高いですし、アルコールがそこまで強くない私はちょっと手を加えてポルトワインを楽しみます。
中でも簡単でプチ贅沢な気分になる食べ方が、バニラアイスのポルトワインがけです。
バニラアイスをお皿に写して、ポルトワインをかけるだけ。
アイスにナッツやドライフルーツをトッピングすれば、色々な味が楽しめます。
もう少し手を加えてみたい方にお勧めなのが、ポルトワインソースで食べるフレンチトーストです。
ポルトガルではクリスマスに最も食べられる、定番デザート
一般的なフレンチトーストと同様に、少し硬くなったフランスパンを使います。
まず牛乳にシナモン(パウダーでもOKです)とレモンの皮を一枚入れて、弱火にかけます。数分ほど沸騰しないように温め、容器に移します。そこに2㎝程に切ったパンを浸します。温かいので、牛乳をぐんぐん吸収します。
その間にソースを作ります。ポルトワインとはちみつ(なければ砂糖)、お水とシナモンを鍋に入れて弱火にかけます。5分程でとろみが少し出てくるので、それでOKです。
フライパンの全体に行き渡るように油をひいて中火にかけます。牛乳を吸ったパンを少し絞り(柔らかいので崩れないように注意してください)、溶いた卵にくぐらせて、フライパンで焼きます。
こんな感じでフライパンの近くで並べて行うと手際よくできますよ。手前右が牛乳をたっぷり吸った状態。
この時、普通のフレンチトーストは、牛乳や卵に砂糖を加えると思うのですが、ソースがポルトワインで甘いのでこのレシピでは必要ありません。
少し焦げ目がついてきたら弱火にし、両面しっかり焼きます。
ポルトガルではこんがりした色がつくまで焼いています。
焼き色が付いたらお皿に移し、クルミやアーモンドなどのナッツ類、ドライフルーツを乗せて、先程作ったポルトワインのソースをかければ完成です!
ソースもしみ込んで、しっとり大人のお味。冷めても美味しくいただけます。
デザートに使うのは贅沢ですが、私はこちらを使用しています。
このほかにも、イチジクの季節にはコンポート、リンゴの季節はオーブン焼きなど、アレンジ色々です♪
ポルトワインで作るイチジクのコンポート
食べ物の話はついつい長くなってしまいます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
冬の終わり少しお疲れ気味の方もいるのではないでしょうか。
気分転換に美味しいポルトワインの楽しみ方、是非お試しくださいね!
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com