ポルトガルとオレンジの知られざる関係
2016.5.20
皆さん、こんにちは!
最近ポルトガルツアーを企画する旅行会社さんが増え、勝手にわくわくしているさちこです。少し前は「スペインがメインで数日ポルトガルに寄る」という感じでしたが、ここ1年でポルトガルだけで完結するツアーがどんどん出てきている気がします。
まだまだ日本ではマイナーな国ポルトガルですが、
5年後には「次の海外旅行はポルトガルだね」なんて声が聞こえてくるくらいになっていることを期待しています!私も広報活動、頑張りますよ。
ユーラシア大陸最西端のロカ岬はツアーの定番!ここは不思議な気持ちになる場所です
さて今日は、そんな「ポルトガル」にまつわるお話です。
みなさん、世界中でポルトガルは何て呼ばれているかご存知ですか?
ポルトガル、ポルトガーロ、ポルトガリア…など様々です。
では、「ポルトガル」という言葉が国を意味せず、果物の名前を指す国があることはご存知ですか。実は東ヨーロッパや中東の国々では、「ポルトガル」という言葉は「オレンジ」を意味するのです!
各国のオレンジの呼び方 ギリシャ・ブルガリア・トルコ辺りにご注目!
(Photo by http://lorecommunication.com/?p=49)
日本ではポルトガルもオレンジも、英語と同じように使っているので、「ポルトガル=オレンジ」は違和感があるかもしれませんが、これには歴史が関係しているようです。
実はオレンジは16世紀にポルトガル人により、中国からヨーロッパ・中東に伝えられました。そのため、ポルトガル人はオレンジを持ってくる人と考えられ、いつしかオレンジ自体がポルトガルと呼ばれるようになったそうです。ちなみに、ポルトガル語でオレンジは、「Laranja ラランジャ」と呼びます。
美味しいポルトガルのオレンジ
ポルトガルのオレンジは甘みもあってとても美味しいです。やはり、あの太陽のおかげでしょうか。
私はポルトガルのカフェで出してくれる搾りたてのオレンジジュースが大好きで、オレンジジュースマシーンを見ると必ずと言っていいほど注文してしまいます。
オレンジジュースマシーン(Photo by http://www.zunatur.com/)
カフェにこんなマシーンがあったら、「Sumo de Laranja Naturalスーモ・デ・ラランジャ・ナチュラル」とオーダーしてくださいね。
たくさんのオレンジを使って搾るフレッシュなジュースで、だいたい2ユーロから3ユーロぐらいします。
カフェが1ユーロ以下なので少し贅沢ですが、朝食で飲むと元気が出ますよ!
お洒落にグラスに入れてくれるところも
ホテルでは朝食にも出てくることも多いです
ポルトガルのオレンジは、その多くがアルガルヴェ地方で生産されています。
なんと国の生産量の68%がアルガルヴェ産とのこと。
また道端にもオレンジの木があり、普通に実がなっています。
庭がある家庭ではオレンジやレモンの木があることも多いです。
ポルトガルでは料理の飾りでオレンジが添えられています。お肉料理にオレンジってとても合いますよね。
アレンテージョ名物のミーガシュ(Migas à Alentejana)にもオレンジ
オレンジケーキもあります
デザートメニューにオレンジ、と書いてあることも多いです。
甘いものが苦手な男性でも結構デザートにオレンジ、注文しているのを見ます。
国の名前がその果物になって呼ばれてしまうほど、
ポルトガル人にとってオレンジは身近な食べ物なのかもしれませんね。
みなさん、ポルトガルに行く際はぜひお試し下さい!
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com