ポルトガル人の国民的スポーツ、フトゥボル(Futebol)
2015.10.29
皆さん、こんにちは!さちこです。
最近のポルトガルのニュースは選挙のことで持ちきりですが、
そんな中でもしっかりとニュース枠がとられている話題があります。
そう、フトゥボル(Futebol)、つまりサッカーです!
日本でも「ポルトガル」と言うと「クリスティアーノ・ロナウド!」と返ってくることがありますが、この世界的スターの母国ポルトガルではみんなサッカーが大好きです。
特に男性は、子供からおじいちゃんまで、カフェでも学校でもタクシーの中でも、とにかくどこへ行ってもサッカーの話で盛り上がります。
ポルトガルの1部リーグはプリメイラ・リーガと呼ばれていて、18のクラブが毎シーズン総当たり戦で競い合います。が、実質は3強(トレシュ・グランデシュ)と呼ばれるSLベンフィカ、FCポルト、スポルティングCPが常に上位を占めています。
プリメイラ・リーガは8月に開幕され翌年の5月まで行われます。今年で82年目を迎えた由緒あるリーグで、世界の中でもUEFAランキング第5位に選ばれる程、プレゼンスの高いリーグになります。
ちなみにポルトガル総人口の約6割がSLベンフィカのファンと言われていて、世界で最多のファンクラブ会員を持つとして(その数20万人以上!)、ギネスに認定されたほどです。
では、私はどこのファンかと言いますと…
ポルトの学校に通っていたこともありFCポルトを応援しています。
入学した直後のオリエンテーション初日に、まずはポルト市内ツアー!ということで、FC ポルトの本拠地、ドラゴンスタジアム(Estádio do Dragão) に連れていかれました。
スタジアム入口です
ロッカールームにて
グランドにてFCポルトの歴史を聞いています
選手のロッカールームや会見場、グラウンドなどをまわり気分はすっかりFCポルトのサポーターです。
この環境では他のクラブについて知るよしもなく、私はFCポルトファンとなりました。
おそらく多くのポルトガル人も同様でどのクラブをサポートするかは家族や回りの環境で、物心つく頃には決まっているのかなと思います。
私の友人も生まれたばかりの子供をすぐにファンクラブに入会させていて、赤ちゃんの顔写真付きの会員証を見せてもらった時は驚きました。
ちなみに先日ポルトガルは、来年6月に開催されるEURO2016の予選を突破し、本大会出場を決めています。いつもそうですが、ポルトガル代表への関心はクラブリーグよりも低めで本大会が始まってから徐々に盛り上がりを見せます。
近年ポルトガルのサッカーは外国人ばかり、という問題が指摘されています。ポルトガルリーグで優秀な選手は、一流クラブに流れていきます。
なんだか今のポルトガルを象徴しているようですね…。
それでも、ここまで多くの人が熱狂するだけあって、やはりポルトガルのサッカーは面白いです。知れば知るほど楽しくなります。
重要な試合前の練習は何とも言えない緊張感
サッカーに少しでも興味がある方は、
ポルトガルを訪れることがあれば、スタジアムの熱狂を一度は体験してみてくださいね。
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com