「たくさん食べなさい!Come muito!」
2015.8.13
皆さん、こんにちは。さちこです。
夏、真最中ですね!日本もポルトガルのような青空が続いていますが、じめじめとした湿気にバテている方も多いのではないでしょうか。
この時期はどうしても食欲不振になりがちですが、
ポルトガル人は夏でも元気にたくさん食べています!
前回、私がポルトガルに行くようになったきっかけをお話ししましたが、
そこで登場したソニアのお家には、今でもポルトガルに行く際には必ずお邪魔します。
そしてソニアママがいつも言うのが、今日のテーマ「たくさん食べなさい!Come muito!」
初めてソニアのお家にお邪魔した時、食卓に並べられた料理の多さに本当に驚きました。
特にポルトガル北部の家庭ではたくさんの料理を作ることで知られていますが、
お客さんが来たときはいつも以上にママが腕を振るってくれます。
そして、食べても食べてもお皿に盛られるお料理たち・・・
「もうお腹いっぱい!食べられなーい」と言う私の顔をみて、
「うんうん、そうでなくちゃっ」って笑うソニアママ。
ポルトガルの食卓にはこうしたママがいるから、温かい雰囲気になりみんなが集まってくるのだと思います。
特に休日は、普段別々に暮している子供たちも家に食事をしに帰ってきます。パートナーを連れてきたり、孫たちを連れてきたりで食卓はあっという間に10人以上になります。
大きなテーブルに次々に出てくる料理
ポルトガルの家庭でよく食べられるタラコロッケ(Pastéis de bacalhau)やエビのクリームコロッケ(Rissóis de Camarão)。こちらはお通しのような位置づけで、みんなぱくぱくと食べています。
次々に揚がっていきます
春夏は庭先で食べることがほとんど。
明るい庭先で過ごすランチタイムは幸せなひととき
ただし、この「たくさん食べなさい!Come Muito!」は少し気を付けなければいけません。
というのも、ポルトガルではもともとお客さんが食べきれない量を用意するのが礼儀とされているからです。
日本では残すのは良くないこと、という考え方があります。
私もお皿に盛られた限りできるだけ食べなければ!と、最初の頃はいつまでも食べていました。でも、それはポルトガルではあまり必要ないようです。
もちろん、全然食べないのではせっかく作ってくれたママたちに失礼ですが、
無理して用意されているものを全て食べてしまうと、それはそれで「ゲストが食べきれる量しか用意できなかった」と考えられてしまうのです。
国が変われば食に対する考え方も違ってきますね。
ポルトガル人はいっぱい食べて、いっぱい話して、いっぱい笑います。
それが彼らのエネルギーの源なのだろうな、と私は思っています。
皆さんもポルトガルに行くことがありましたら、たくさん食べて笑って、食事の時間を楽しんでみて下さい。
でも、お皿に盛られた全てのものを食べきれなくても心配しないでくださいね。
自分のペースで、美味しいものを楽しくいただく。
これが、私のポルトガルで学んだ一つのことです。
著者プロフィール
19歳の時にポルトガルに出会いすっかり虜になる。大学卒業後、日本で貿易実務、ロジスティクス、マーケティングの経験を積むが、日本とポルトガルをビジネスで繋ぎたいという気持ちが大きくなり渡ポすることを決意。ポルトガルに1年半留学しMBAを取得。在学中、現地企業やビジネスパーソンとの幅広いコネクションを築く。
現在はポルトガルジュエリーのブランド「フィリグラーナ・コン・アモール(Filigrana com Amor)」を立ち上げ、インポーターとして活動。日本とポルトガルを行き来しながら両国の情報を発信し、人・ビジネス間の交流が活発化するよう邁進中。
Web: www.filigranacomamor.com
www.eleuteriojewels.com
E-mail:s.kiriyama@worldfiligranakk.com