ました。
こちらはいつも予約でいっぱいの人気店。通常、このような貸し切りパーティは行っていないそうですが、趣旨に賛同して下さり、特別にご快諾いただきました。
その趣旨とは。ワインコンサルタント(生産者でもあります)のカルロス・モレイラさんの来日を記念して、普段はインターネット上でしかお付き合いのないメルカード
・ポルトガルのお客様に、ポルトガルのワインとお料理を楽しんでいただける機会を設ける、それも鎌倉ではな都内で、ということ。
メルカード・ポルトガルは今年で15年目を迎えましたが、それもすべて支えて下さるお客様のおかげ。なので、私たちからの、お客様への精一杯の感謝の気持ちを込めて、思い出に残るような特別な夜になるようなイベントにしたい、と頑張って企画いたしました。
冒頭のあいさつで、カルロスは「私は今回の日本滞在で新たに食べた日本の食べ物で、気に入ったものが2つありました。
≪Chanko ちゃんこ鍋≫と≪Shabu shabu しゃぶしゃぶ≫です。
ポルトガルの人と日本の人は食べ物の好みが似ているようです。私が日本の食べ物が好きになったように、皆様もポルトガルのお料理をお楽しみください」と場を和ませていました。
今回お出ししたワインは6種類。すべて、カルロスが取り扱っているものでメルカード・ポルトガルでも販売しているもの。
スパークリングワインから食後のポートまで、それぞれに合うお料理をマルさんのスタッフの皆さんが考え、ご用意頂きました。お食事とワインがサービスされる毎に、カルロスがワインについてカンタンに説明してくれました。
まずは、スパークリング・テラス・ド・デモ・マルヴァジア・フィナ2012と、自家製サラミとイチジクのヴィーニョ・ヴェルデ漬け。
ポルトガルでスパークリングワインの産地として有名なタヴォラ・ヴァローザ産。
シャンパーニュと同じ製法で作られていて、かつてフランスがフィロキセラの被害でシャンパーニュが作れなくなった時、ポルトガルのこの地方にワインを買いに行ったほど、品質の高さに定評がある地域です。
合わせたお料理は、ワインの味がフィグに染み込んでいて、口の中でうまみがじゅわっと広がる、リッチな前菜でした。
次に、トーレ・デ・メナージェン・ヴィーニョ・ヴェルデ2013と、天草蛸のCARMオリーブオイル煮とげんこつジャガイモ。
ワインに使われているブドウのブレンドは、アロマ豊かなアルヴァリーニョと、爽やかな酸味が特徴のトラジャドゥーラ。これはヴィーニョ・ヴェルデでは、ポピュラーなブレンドで、バランスの良いワインになるそうです。シュワシュワ微発泡がワインにさらに爽快さを与え、今の季節にピッタリと、大好評でした。
また、このお料理も大好評。驚くほど柔らかい蛸。「どうすればこんなに柔らかくなるんですか?」とのお声もあり、店の方に伺ってみましたが、「
オリーブオイル(=CARM)がいいんですよ」と、うまく逃げられてしまいました。さらに、「生の天草蛸」を使っていて、素材も良いそうです。
カルロスも、これはポルトガルの味だ、Muito bom と、深く頷いていました。
3番目の白ワインは、アレピアード・コレクション・レゼルヴァ・ブランコ2012 アレンテージョ白。
樽を使って寝かせたリッチな味わい。使用品種は土着品種である アンタオン・ヴァズを50%、フランスの品種ヴィオニエを25%、ドイツの品種リースリングを
25%。
アレンテージョ地方は、ポルトガルの中でも外来品種が一番使われてる地方だそうです。
リッチな味わいのワインに合わせたのは、イベリコ豚のパテとマルメラーダ(国産かりんで作ったポルトガルの伝統的なジャムと、メルポルのツナのオリーブオイル漬けと黒目豆のサラダ。
ポルトガルの南、温かいエリアで作られている白ワインなので、それなりのボリューミーで、そのパワーに負けないお料理をご用意いただき、相性がよかったです。
次は赤ワイン。ゼブロ2013。直前と同じアレンテージョ地方ですが、異なる生産者のビオワイン。フルボディですが、滑らかな飲み口とフレッシュな酸味も心地よく口に残りました。
合わせたお料理は・・・、
メルポルのイワシのオリーブオイル漬けとオレンジのマリネ!
赤ワインにイワシ???と最初は驚きましたが、オレンジがワインの果実味とよく合い、いつものイワシがワイン(しかも赤ワイン)に合う、おしゃれな一品に変身し、私も驚きました。味付けは、ワインビネガーとオリーブオイル、とのことでした。
そういえば、ポルトガルでは、魚の中でもイワシは味わいが強いので、赤ワインと合わせるって言ってたっけ。
次の赤ワインは、キンタ・ダ・セケイラ・レゼルヴァ2011ドウロ赤。
場所はポルトガルの南から北のドウロへ。ドウロ川沿いに広がるワイン産地「ドウロ」では、ポートワインとスティルワインの両方が作られています。
この日のワインのクライマックスにふさわしく、果実の熟成感、樽の味わいなど、非常に濃厚でリッチなワインでした。
このワインに合わせたのは、がっつり、イベリコ豚ロースのマデイラスパイス漬けロースト。パワフルなワインに負けない、パワフルなお肉でした。
そして最後はデザートワインのポート。ケヴェド・トウニー・ポート。
伝統的なポートの世界の中において、ニュー・ジェネレーションが手掛ける「ケヴェド・ポート」。このワインについて、カルロスは「honest、正直なポート」と表現していました。味わいもクリーンで雑味がなく、堅実という意味合いだった思います。
このタウニーポートは、樽で5年ほど寝かせたもの。ポートワインはブドウの醗酵途中にアルコール度数77%のグレープスピリッツを加えることで醗酵を止めます。それによって、ブドウの甘味と高いアルコールの両方を併せ持った「酒精強化ワイン」が出来ます。
樽で寝かせる時も、酸化熟成を促したいためで、決して樽の香りを付けるのが目的ではありません。そのため、新しい樽ではなく古い樽をスピリッツでしっかり洗浄してから使うそうです。
合わせたデザートは、ホワイトチョコのムース。まろやかな口当たりと味わいがポートワインと相性抜群でした。
ポートワインとデザートを合わせる時に気を付けなければいけないことが一つだけあると教えてくれました。
それは、合わせるデザートがポートより甘くなってはいけない、ということ。デザートの方が甘いと、ポートの味わいが損なわれてしまうからだそうです。
なるほど!
お食事が終わったところで、プレゼントが3名に当たるお楽しみ企画!
プレゼントは、カルロスが用意してくれた、日本未発売のDOCオビドスのレゼルヴァワインの赤と白、そして、メルポルが今後発売予定の新商品「マッサ・デ・ピメント」!
カルロスが用意してきてくれた5つのクイズ(3択)勝ち抜き戦です。質問は、≪クリスチアーノ・ロナルドの生年月日はいつ?≫(正解は、1985年2月5日)など、難問ばかりをご用意しました。
質問が難しすぎたのか、2問終えたところで、残り4名。
そこで最後の質問は、「ぼくの奥さんの誕生日」?!
誰一人わかるはずがありません!
そこで最後まで残った3名のラッキーな方々には、じゃんけんで勝った方からお好きなプレゼントを選んでいただきました。
こうしてあっという間に3時間半が過ぎてしまいました。
30名の方にご参加いただきましたが、皆様楽しんでいただけたようで本当によかったです。
以下、掲載の許可をいただいておりますので、楽しそうなお顔をご紹介いたします。
素晴らしいマルのスタッフの皆様
カルロスとマルの店長コジマさん
お忙しい中お越しいただいた皆様と、ならびに、この会のために多大なご尽力をいただいたマル・デ・クリスチアノのスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。
このような企画はまたぜひ行いたいのですが、次はいつ、だれが来日してくれるのかなぁ。。
これからもメルカード・ポルトガル は、ポルトガルの美味しいワインや食を、ご紹介していきたいと思っております。今後とも、ご愛顧下さいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
カルロスとメルポルの店長ヒロノ