生憎の悪天候にもかかわらず、40名の方にご来場いただき、会場は熱気に包まれていました。
端正なルックスと気さくな人柄、そしてゆっくりとした語り口のオスカー。彼に日本でプレゼンテーションをしてもらうのはこれで2回目でしたが、毎回好評なのも納得です。
オスカーいわく、セミナーの目的は
1.ポートワインのことを知ってもらうこと。
でも、何より大切なのは、、、
2.みなさんにポルトガルに来てもらうこと。
Please come to Portugal!!
と、短いセミナーの中で何度も言っていました。
スティルワイン2種類とポートワイン5種類の試飲。
試飲の前後に、ポートワインの歴史、ブドウ、作り方、土壌、畑など、たくさんのお話を聞くことができました。
●ポートワインは、1756年、世界で初めて原産地呼称に制定された。
●「ポートワイン」は、実はポート(ポルト)の町ではなく、ポルトから80-140キロ東の地域で作られている。
●17世紀後中頃に出現したポートワインは、今のような甘いワインではなく、アルコールの高い辛口ワインだった。
などなど、、、知られていそうであまり知られていない、ポートワインについて色々と教えていただきました。
そして、最後のヴィンテージポートの試飲の前にイベントの一番の見せ所。「パンス・ア・ポルト」という、瓶の口を焼き切るデモンストレーションを実施。
これは、長期熟成した古いワインを抜栓する時、コルクがボロボロになってしまって開けられないことがあります。その場合、瓶口を焼き切ってしまう特別な開け方。
鉄でできた専用のトング(tenaz)を使って、瓶口を温め、そのあと瞬時に冷やしてその温度差で瓶を割ります。
来日前にメールでオスカーに聞くと、必要なのは 「トング、火、水。そうそう、グッドラックもね!」 と言っていました。
成功するかハラハラどきどきでしたが、、、
上手くいきました!
正式には Degolar a garrafa de Vinho do Porto com Tenaz、つまり、テナス(トング)を使ってポートワインの瓶をデゴラール(首を切る)、と呼ぶそうです。
2時間という短い時間でしたが、オスカーマジックで会場をすっかり魅了していました。
終了後、「ポルトガルに行ってみたくなりました!」というお声も聞くことがで
き、オスカーも嬉しそうでした。
また来日の際には、プレゼンテーションを企画しようと思います。