6/1に開催されたポルトガルワイン特別セミナー、無事に終了しました。 アカデミー・デュ・ヴァンさん主催、ポルトガル投資貿易振興庁さん後援、そしてメルカード・ポルトガル協賛という形で行いました。 講師のカルロス・メンデス・モレイラさんは、当店のワインのセレクトをアドバイスしてくれている人物。1998年、彼が当時働いていたポート・ワイン・インスティチュートの職員として、FOODEXに出展していたのがそもそもの出会い。当時はお友達として、今ではビジネスの面でもお世話になっている、とても大切なアミーゴ(友達)です。 大学で醸造学を専攻し、「タゥニーポートの熟成に伴うアロマの変化」という、専門的な卒論を書いたカルロスさん。ポルトガルワインに関する知識は実に豊富。色々と勉強した結果、「ワインの醸造よりも、マーケティングや輸出の方が楽しい」と、2008年に独立し、品質の良いワインを造っていながら、輸出にまで手が回らないような小規模なワイナリーを中心に輸出やコンサルティングの仕事に携わるようになりました。 今回はヴィーニョ・ヴェルデ4種類とポートワイン2種類について、説明、試飲をしました。意外と知られていないヴィーニョ・ヴェルデについての詳しい話をたくさんしていただけました。たとえば・・・ 1)ヴィーニョ・ヴェルデとは、完熟する前のブドウを収穫して造ったフレッシュなワイン、と言われていますが、それは実は事実ではない。涼しい気候でブドウが熟成しにくく、他の地域よりも逆に収穫が遅い場合もある。 2)ヴィーニョ・ヴェルデは昔は赤が多かった。それは、地元消費用に造られていた時代の話。商品として、市場に出回るようになってからは、市場の好みに合わせて白が主流になった。 3)微発泡は瓶内で二次発酵しているから、という説もあるが、それは昔の話。瓶内で二次発酵させるには、安定した商品を供給できない。品質が安定したワインを販売するために、どこのワイナリーも最後にCO2を添加している。 ・・・などなど。知られざるヴィーニョ・ヴェルデの話がたくさん出てきました。 途中の質問も多く、じっくり説明しすぎてしまったため、ポートワインの説明の分が時間が足りなくなってしまい、時間も30分ほどオーバーしてしまいました。次回以降はこのようなことがないように十分に気を付けるように反省しています。 主催者の方には、ワインの品質が素晴らしく、講演の内容も貴重でとてもよかった、また、「ポルトガルワインのセミナーを開きたい!ポルトガルワインを伝えたい!」という、私毛利の熱い想いがセミナーの成功につながったのではないか、、と、お褒めの言葉をいただきました。ほっ。。 当日の様子は動画でご覧いただけます。公開OKと、アカデミー・デュ・ヴァンさんにご了解いただけました。ご興味のある方はぜひご覧ください! お刺身やお寿司は実は苦手というカルロスさん。ワインの仕事をしていながら、ビールも大好き。とんかつもMuito saboroso (とても美味しい、ムイント・サボローゾ)とお気に召していたようです!
2014/06/11 16:52 | ポルトガル関連イベント | コメント(0)
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